『この世で一番おもしろい統計学』の感想
統計学って、ちゃんと勉強したんだけど、
質問されて自信をもって答えられなくなることや、
よくわからなくなることありませんか。
p値(ピーチ)が、どうなっているか?
有意差があるか?
そんなこと、ばっかりで本質がつかめてない。
もう一度、しっかり学びなおそうと思って読んだのがこの本です。
『この世で一番おもしろい統計学』
サブタイトルは、誰も「データ」でだまされなくなるかもしれない16講義+α
著 アラン・ダブニー(Alan Dabney)
訳 山形浩生
感想
マンガではなく、独特なイラストで話が進みます。
面白いかどうかは別として、核になる知識がつかめる一冊です。
統計学にはいろいろな手法があり、
論文を読んでいると知らないアプローチがたくさん出てきます。
統計でやっていることを一言でいえば、
「標本を使って、母集団について信頼できる発言をする方法」
言ってしまえば、当たり前なんですけど。
それが、自信をもって言えるようになったと感じられる本です。
どんな内容なのか?
パート1で統計とは何か、
三人組の博士と一緒に基本的な事を学んでいく構成です。
マンガ風で、数式は使わずに解説が進みます。
標本は無作為に集めて、必ずヒストグラムを書こう!
そして、標本の特徴を知るための「4種の神器」を学びます。
@標本数
A形
?場所
C広がり
そしてパート2では、
正規分布と中心極限定理を学びます。
あとは、それを使って推定、仮設検定、他の応用を扱います。
実践してみたいこと
この本を読んで、やってみたいと思ったのは次の二つのこと。
- 自分が研究や統計的な分析を行う時に、必ずヒストグラムを書く。
- 基礎を固めるために、演習問題を解いてみる。
今度こそやれそうな気がするから、不思議な本だなぁ。
この本を勧めたい人
僕も同じような状態で読み始めたけど、
読んでよかったと思うので、次のような人にお勧めです。
- 数式を見るだけで、統計が嫌になってしまった人
- 小難しい統計用語で、いつの間にか迷子になってしまった人
- ビッグデータの時代に統計学を学びなおしたい人
論文を読んでいると必ず出てくる必要になる統計の知識。
だけど、なんとなく分かっているようで分かっていない。
こんな状況では、まずい。。。
そこで、『この世で一番おもしろい統計学』